2015年10月9日金曜日

「<座談会> 山口二郎×石田英敬×香山リカ
 安保法反対めぐる学者と学生の共闘:抗議は市民革命だった」、月刊『創』2015年11月号 pp. 19-29



「石田 今回確かに安保法案反対という意味での争点はあったんだけど、同時に市民意識の覚醒というかcivil societyが大きくなって出てきた。数カ月の闘いの後に一回りも二回りも大きくなった感覚があるでしょ。これをどうしていくかというのが考えなくちゃいけないことだと僕は思う。
その場合に3・11以後の人々の市民意識の覚醒というものが一つあったでしょう。例えば実際に被災地に行ってボランティアをやってというような、そういう経験的な連続性もあるわけですよね。
同時に国会前で抗議行動をやった後、ゴミ拾いしたりするというカルチャーというのは世界に誇ることができると僕は思う。そういうクオリティの高さというか、市民意識の連帯というのは3・11で結晶化したわけだし、それが引き継がれてる側面ってあると思うんだよね。
それから原発事故という意味ではセキュリティに対する危機感というか日常性のリスクが市民運動と結びつくというのが今回「ママの会」のような戦争法案反対運動という形で繋がってるし、3・11以後のあれだけ大きな経験をした社会がどういうふうに新しい政治的意識をつくり出していくか、それを表現していくか、という一大テーマだと僕は思うんです。それをうまく表現していく動きをどうやってつくっていくか。」

関連記事:
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